井関城

愛媛県宇和島市三間町兼近にある井関城
33.280645, 132.646495にある城跡。

西園寺十五将中野殿河野通賢に属する城。
城主は井関亦右衛門尉盛景。
また、宇和旧記の伝説に井関中務・井関盛房がいる。
井関中務が城の北に井戸を掘っていると高野聖という僧七人が乗掛けで通った。一礼も無く通る姿を奇怪とし、七人を殺害したところ井関家に祟りをなしたという。
これに井関盛房が法宝山観蔵住僧の得宗に頼み法事を執り行い石碑を建立したという。

また三間町誌に、吉田古記で井関中務越智盛景と云う。中務は盛景の事か。さらに越智とあり河野一族の井門氏出身という。ほか高市氏・橘氏とも。
江戸時代以降は宇和島藩に仕えたといい、井関氏は散見される。近代の実業家井関邦三郎は子孫なのだろうか。

城跡は四段の曲輪からなり、主郭には土塁有。
城跡へは麓の墓地から道が付いている。この辺りにはかつて寺が存在したという。墓地はその名残か。

墓地から登っていった主郭下。
堀切があるとしたらこの辺だが。

主郭土塁

主郭

二段目

二段目主郭側は溝の様に凹んでいる。

三段目・四段目は藪。

コメントを残す