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愛媛県宇和島市吉田町河内にある大楽寺
金仙山。
本尊は阿弥陀如来。
ムササビ寺として有名だそうで、境内に野生のムササビが現れる。
また、十四世行権和尚が発明和尚とも呼ばれ、海外でも知られたという。
訪れた際、門が崩れてしまっており境内へは入れなくなっていた。
寺の由緒は豊前宇都宮氏に関わる。
天正十五年、豊前の大名宇都宮鎮房は豊臣秀吉から伊予への国替えを命ぜられ、反対して黒田氏らと対立。
この戦いで黒田方を破り和睦したものの、その後鎮房は中津で、子の朝房は肥後で謀殺された。
この時、鎮房は子の次男・堂房を伊予へ逃していた。
堂房は現在の八幡浜に居た宇都宮房綱を頼ったものの既に戦死していたため、房綱の姉婿菊池武国を頼った。
そこへ父や兄らの死を知り、天正十九年出家して大楽寺を建立した。
また、前身には大楽院という寺があったとも。
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楼門
吉田町史曰く、天保十二年十世実応の時のものというが、
ぼろぼろに崩れてしまっている。