橋野鉄鉱山

岩手県釜石市橋野町にある橋野鉄鉱山

世界遺産。国指定史跡。
釜石から遠野に抜ける途中にあり、ガイダンス施設や広い駐車場もある。

安政四年に大島高任が洋式高炉の建設に成功した事を受け、
安政五年、盛岡藩が橋野へ仮高炉を設置した。
のち一番・二番高炉が置かれ、仮高炉は三番高炉として稼働。
明治になっても使用され、従業員千名、牛百五十頭、馬五十頭、年生産量二十五万貫だったと云う。

明治四年、密造発覚のため一番・二番高炉が停止。
明治二十七年、栗橋分工場の操業開始によって廃止。以降は採石場として使われる。

昭和三十二年、国指定史跡。
平成二十六年、明治二本の産業革命遺産として世界遺産指定された。

高炉入口

大門跡
石垣が残る

側面に道が通っており、石垣も残っている

一番高炉
安政七年、田鎖仲・源治により寛政。
明治元年から銭座を置いたが翌年明治政府が禁止。
それでも継続していたため、明治四年に江刺県より廃止させられた。

二番高炉
一番高炉と同時期の建設で、同理由で廃止。

種砕水車場跡
穴のある石が残っている。

鍛冶長屋跡

御日払所
鉱山事務所。
安政五年に設置という。
明治二十七年の廃止後、別の建物が立ったそうだが、
昭和二十年に移設。
残る石垣の一部は二番高炉の石垣の転用で、二番高炉廃止の明治四年以降に組まれたものという。

倉庫跡

三番高炉
大島高任が安政五年に設置したもの。
当初は仮高炉としていたが、のち三番高炉として稼働。
明治四年に一番と二番が停止後も使われ、明治二十七年に廃止。

日本最古熔鉱炉記念碑
揮毫は永野重雄

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